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11月に実施されるテスト(2009年度は10月末に実施されます。)は、連絡進学に関し半分のウェイトを占め、出題範囲が一番広く応用問題も出題されるので、このテストに学習の目標を持っていくという考え方があります。
この考え方を推し進めると受験勉強中心の学習でも連絡進学に対応できるのではないかという考えになります。
得点域 |
人数 |
〜361 |
7 |
360〜351 |
9 |
350〜341 |
13 |
340〜331 |
9 |
330〜321 |
10 |
320〜311 |
14 |
310〜301 |
12 |
300〜291 |
8 |
290〜281 |
6 |
280〜271 |
9 |
270〜261 |
8 |
260〜 |
15 |
上の表は、平成21年第1回6年テスト(2009年5月実施)の成績分布です。
本来の正規分布であれば、得点と人数の関係のグラフが平均点を頂点とするなだらかな左右対称の山型のグラフになります。
ところが、この分布はそのような単純な形にはなっていません。
複雑な分布になっている理由は、3つの集団の分布が絡み合っているからだと考えます。
- 第一集団は、連絡進学を第一志望にする方々です。彼らは第1回小学テストにつき万全の準備をしてのぞみますので、高得点を取られる方が多くなります。
- 第二集団は、連絡進学・私立中受験の両方を考えている方々です。高い能力をお持ちですし、最低限の準備をなさるので、決して悪い点数ではないのですが、連絡進学特有の独特な問題で少しずつ点数を落としていきます。この方々が、11月テスト(2009年度は10月実施)を含めたいわゆるボーダー層を作っていくと考えます。
このテストの学校平均点は300..6点です。この点数の前後ですと11月テストで逆転される方々も多く出てくると思います。大切なのは、連絡進学第一志望の集団の中での平均点を確保できるかどうかという点です。
- 第三集団は、私立中受験を中心に考えているか、連絡進学を真剣に考えていない方々です。難関私立受験塾でのトップクラスの方々でも、点数を取ることができない例も珍しくはありません。
それぞれの集団の分布は、一つの山を持つ正規分布だと考えます。ところが、これらの分布が合成されると、上記のような複数の山を持つ分布になっていると考えております。
冒頭の11月テストが最も大切なテストか?という質問を、第1回・第2回小学テストで点数が悪くても最後の11月テストで逆転できるか?という質問にかえて回答させていただきます。
@11月テストの出題内容の多くが基礎を確認する問題となっています。応用問題も一部出題されますが、応用問題を除く基本問題を全て正解しても高順位での合格となります。11月てすとは小学校の先生方と連絡をとって作成されているので、附属中一般入試の問題よりも、附属天王寺小学校で学習した内容を踏まえているという点で、6年テストに近いものといえます。
つまり、第1回・第2回小学テストで点数を取れなかった方が、このテスト範囲の対策をすることなしには高得点は取れません。
A6年テストの各科目の制限時間が90分であるのに対し11月テストは各科目30分で解かねばなりません。この短い時間の中で、逆転を試みるため満点をねらえば逆にミスが続出してしまうケースが出てきます。一方で、11月のテストは6割や7割で充分合格できるという方々は、落ち着いて取り組める結果、普段どおりの力を発揮でき、より高得点を取られる方も多いと思います。
以上の点から、第1回・第2回6年テストで高得点をとることが連絡進学合格の絶対条件となると考えます。
さらに付け加えると、第1回6年テストで決まるものとHITSでは考えております。
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